天使9歳の誕生日

少人数でしたがみんなで天使の誕生日を祝うことができてよかったです。
天使は後天性の障害を持っていて9歳になっても2~3ヶ月の赤ちゃんと同じくらいの事しかできません。
自分で話すこと、歩くこと、食べることができません。すべて誰かに委ねて生きているのです。
話せないので自分がどう思っているのか、感じているのか他の誰かに伝えられません。
歩くことが出来ないので自分で好きな所に移動することができません。
自分で食べられないので自分で好きな物を選んで食べることができません。
全て誰かに決めてもらってその決定を受け入れて生きているのです。
上記以外にもたくさんの事ができません。
それでも9年間生きてきたのです。
多くの人達に支えられて。
僕は天使が9歳になったことで、改めて天使をここまで女手一人で育ててきた彼女がすごいと思います。
今までたくさんの苦労があったと思います。自分の家族の助けもなく娘を連れて台中に移り住み、自分で商売を始めて生計を立ててきたのですから。
まさに自分の意地を貫き通してきたんだと思います。
僕は誕生日は個人の大事な節目で在るとともに両親に感謝する日だと思うのです。
母親が体を痛めてまで生んでくれた記念日。
僕はみんなが天使を祝ってくれる傍らそんな事を思っていました。
天使が生きてきた軌跡=彼女の意地 なんだと。
天使はきっと心の中で「お母さんありがとう」って言っていると思います。
そしてこれから自分の口からその言葉を母親に伝えられる日が来ると信じてます。
2012年10月17日