親友Rさん

人とのつながり

親友Rさん今回は僕が姉のように慕っているRさんについて書きたいと思います。
Rさんは僕の元同僚です。僕より少し早く入社して去年の秋に会社を離れました。彼女は営業部に所属していて毎日出社する義務が無い(僕は内勤)ので、話をするようになったのは僕が入社して半年程たってからでした。
入社当時僕はお金が無かったので仕方なく会社の寮に住んでいました。寮と言っても会社の敷地内で環境は最悪でした。隣はプレス工場で振動と大音響が酷くテレビの音が聞こえませんでした。また寮内がひどく汚くて毎日ネズミと顔を会わせる日々でした。
ある日僕が風邪で寝込んでいると昼間Rさんがやってきて果物を差し入れてくれました。そして「いつまでもこんな所で生活するのはやめなさい。早くお金貯めて寮から出なさい。」と言ってくれました。
それから僕は暇があると彼女の家まで遊びに行くようになりました。台湾では身内がいない僕を家族のように接してくれました。
Rさんは僕よりも8~9歳程年齢が上で二人の女の子がいます。旦那さんと離婚していて子供達とは隔週末に1日程会えるだけです。現在は年下の男の人(Hさん)と同居していてRさんの子供達もHさんになついているので、僕はこういう家族であっても仲が良ければありなんだなと思っていました。Hさんも僕の事を弟のように接してくれたので、週末はよく5人で食事をしたりして楽しい時間を過ごしていました。
僕は彼女達が住んでいる大里がとても気に入ってしまって、去年の初めに部屋を探した時も彼女達が住んでいる付近を中心に部屋を探して今の家にたどり着いたのです。Hさんは典型的な台湾人男性でとても面倒見がよく、僕が大家と契約する時は保証人になってくれました。結構愛面子なところがあって、たまに衝突することもあったんですけどね。
そして去年の6月頃からRさんの周りで悲しい事が次々と起こりました。最初はRさんのお母さんが亡くなってしまいました。女手一つで兄弟何人も育ててくれたと言ってました。自分は末っ子でずいぶん可愛がってもらったとも。
その頃から彼女が憔悴して急に痩せてしまったので、ある日心配で彼女に聞きました。まだ何か悩みがあるんじゃないの?と。そうしたら彼(Hさん)がよく家を空けるようになったと。夜帰ってこない事もあると。Hさんは外でどうやら女性と会っているらしいと。Rさんはそれから急に僕の家に来るようになりました。普段は僕がRさんの家に行っておしゃべりをすることがほとんどだったので、彼女は本当に辛くて家に居たくなかったのだと思います。毎回僕の家に来る時は目の周りが腫れていてそんな彼女を見るのが辛かったです。時には僕も一緒に泣いた事もありました。最愛のお母さんが亡くなった直後だったのでなおさらだったのでしょう。
それで彼女は仕事に手がつかなくなり、9月には成績不振を理由にクビになってしまいました。僕は早くHさんとは別れて新しい生活を始めた方がいいと忠告したのですが、彼女は他の友達からもそういう風に忠告を受けているけどあきらめられないと自分の考えを曲げませんでした。そして彼女は身の回りに起きたことを冷静に考える為に仏学を学び始めたのです。
Hさんはずっと資格を取る為に勉強をしていました。勉強に集中するために会社を辞め1日中部屋にこもって勉強していました。生活費は親からの援助とRさんに負担してもらっていました。もう40歳過ぎてそんなことをしているのは僕には理解できなかったのとそれでも自分の面子を大事にしている方だったので僕は彼のことを非難し始めていました。
他人の家族については口出ししてはいけないと思っていますが、ここ1年のRさんの悲しみを傍から見てきたので僕はHさんのことを本当に嫌っていました。
そして先月Rさんはとうとう別居に踏み切ったので、僕は彼女の引越を心から喜んで手伝いました。彼女は新しい仕事を見つけ、生活も安定してきた頃、Hさんがとうとう資格を取得して、そして付き合っている彼女とも別れたのでRさんはよりを戻したいと少し言いにくそうに僕に告げました。
僕は男女のことはその男女にしか分からないと思っているので。彼女の気持ちが理解できないのは仕方ないと思っています。僕はRさんには恋愛感情は一切もっていませんが、大事な友達、本当の姉のように慕っているので出来る限り理解して祝福してあげたいのですが、今のところ無理みたいです。
彼女は僕が台湾に来てから一番話をしている人なんです。僕の話を聞いてくれる人なんです。僕が日本の彼女と付き合っている時はもちろん紹介もしました。別れた時も一緒に悲しんでくれました。去年から今年に渡って僕が病院で検査をした時もいつも付き添ってくれました。
僕にとって家族の一員、つまり姉みたいな人なんです。
昨日彼女の家に行った時にやけに熱心に僕に説得してくるのでずっと話を聞いていたら、Hさんが自分の荷物をRさんの家に運び始めたと。私はあなたの性格を知っているから、彼が完全にこっちに引っ越してきたらあなたはもう顔を出さないでしょ?二度と私達の家に来ないでしょ?と言ってきたので僕はそのつもりだと言いました。僕はHさんのここ一年の行動を許せないし、今でもあなた達が同居を再開するは反対だとハッキリ言いました。
Rさんはあなたはこっち(台湾)には身寄りがいないし、何か起きた時はお互い様で助け合った方か良いと言ってくれました。彼女の言っていることは正論でよく理解できるのですが・・・海外で一人で暮らしていると身近な友達の存在は有り難く、必要不可欠な事は重々承知なのですが・・・
彼女は僕と話をする時によくメモを書いてくれます。ちょっと難しい話題になった時などは僕が分からない単語をメモに書いてくれて見せてくれるのです。それで難しい話も話す事ができるのです。昨日は「固持」という単語を何度も強調して書いてくれて、つまり意固地に考えるなと言っているのです。
僕は最後Rさんに去年あなたが辛かった時に僕も一緒に涙を流して悲しんだ。つまりあなたは僕の姉なので僕も家族の一員として一緒に傷ついた。あなたと彼は男女の仲なので彼の罪を許せることが出来たと思うけど、僕にはできないと。僕が一番懸念しているのはRさん達親子がまた仲良く過ごしている時に僕が呼ばれて、Hさんに対する憎しみが顔や態度に出てせっかくの親子の時間を台無しにすることが嫌なのです。ちょっと時間がかかりそうですね。気持ちの整理をするのには。
下町育ちは頑固で融通がきかないですから。
長文最後まで読んで頂きありがとうございました。

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