これからのデザイン

台湾の自転車メーカーにとってこの「台北自転車ショー」は1年の中で最も重要なイベントだ。
なぜなら出展するメーカーは皆海外の顧客に対して必死に自社製品をアピールしなくてはならないからだ。
台湾国内の自転車市場はとても小さく、海外市場に展開するしか生き残る道が無いからである。
もちろん僕の会社も毎年この「台北自転車ショー」を標準にして新製品を展開している。
僕はここ1,2ヶ月は毎日パソコンと格闘してモノづくりに励んでいた。
作ったものは
* 英文カタログ(36ページ)
* 「台北自転車ショー」の出展ブースのデザイン
* 「台北自転車ショー」の出展ブース用の特大ポスター(2枚)
* 展示車の資料と新製品の資料
* 自転車業界雑誌の記事(12ページ)
* 自転車業界雑誌の記事その2(2ページ+A4広告1枚)
* 自転車業界雑誌の広告(A41枚)
* ハンドメイクショー(アメリカ)の小冊子(4ページ)
* 会社の名刺
上記のモノを作る上でIllustratorとPhotoshopとInDesignが大活躍してくれた。
この子達がいないと僕はご飯が食べられないのだ。
Illustrator・・・僕が一番大好きなアプリ。1枚モノの広告、資料、名刺を作るのにとても便利。
Photoshop・・・皆から愛されているアプリ。僕は写真加工やちょっとしたイラストを作っている。
InDesign・・・2ページ以上の資料はみなこの子で作っている。カタログや小冊子作る時に大活躍。
この子達はみなAdobe系アプリなので互換性に優れている。
例えばカタログを作っている最中にちょっとしたイラストはIllustratorで描いて、InDesignの中に放り込む。新製品の写真はPhotoshopで加工してまたInDesignの中に放り込むという具合だ。
CSシリーズも今では”CS6”になっている。
僕が5年前に初めてデザインアプリを使った時はまだCS3だったのに。
CS6になってInDesignの操作感はIllustratorに近づいてきた。普段Illustratorを使用している人ならちょっと勉強すればすぐにInDesignを使えるだろう。
カタログはいつも外注さんに頼んで印刷してもらっている。
彼らはデザインのプロ達だ。彼らのデスクにはハイスペックのMacが並んでいる。もちろん上記の3ソフトはみな手馴れている。
僕は彼らの制作現場を眺めるのが大好きだ。皆黙々とMacに向かって作業しているだけなんだけどね。
今誰もがスマートフォンやタブレット型パソコンを操っている時代だ。
紙媒体から電子媒体への移行も始まっている。今回のCS6で上記3アプリのウェブに対する機能が著しく向上している。
僕が仲良くしている外注さんもウェブの勉強を始めていた。
紙の上のデザインからネット上で展開するデザインと変化しているのだ。
デザインの変化と共にそれを創る者も変化を取り入れないと生き残れないと感じた。
僕は毎日教科書と睨めっこして新しいモノを作る準備を始めているのだ。
2013年3月8日