台湾の小学校の文化祭は「文化祭」ではなく「夜市」だった!

僕は数年前台湾ローカルの小学校で中国語を勉強したことがありますが、その時は夕方からの授業だったので、今回のような小学生達が学校にいる昼間の学校に行くのは初めて。
当日午前10時過ぎ、彼女と一緒に近所の小学校に。名前は「竹林小学校」。
この日は朝から雨が降っていたのですが、すごい人出でした。
校庭にたくさんの屋台が出ていて賑やかでした。それにしてもすごい人だ。
友達の子供の教室。2年生の教室なので机がとても小さい。
彼が友達の子供。背が低いので一番前の席なのだそうだ。
先生の机もなんだか小さくみえる。
2階から校庭を見ると屋台の数がとてつもなく多いのがわかる。さすが「屋台王国」!
校庭にある舞台では学生達が歌や演奏、演技などを披露していた。みんな緊張しているけど一生懸命頑張っている。
屋台エリアでは子供達が懸命に売り込みしたり、商品を作っていた。とても健気だ。
屋台の看板を見ると「404」とか「509」とか数字が書いてある。そうか一つのクラスで一つの屋台を出しているのだ。
「404」は「4年4組」、「509」は「5年9組」ということだ。
看板や商品のメニューなどは子供達が書いたものや、先生や親御さんが用意したものなど様々だ。
ん?なぜかある屋台の設備がとても子供が用意したものではなさそうだが・・・?
しかも火を使用したり、タバコを吸いながら大人達がモノを販売している!
あの・・・ここは校庭でしかも学生達による文化祭じゃないのかな?
ここの「穴あけ宝箱」の屋台はおばちゃんが店をしきっていた。しかも子供達に「1人1回ずつだよ!」などかなり大きな声で怒鳴っていた。雰囲気はすでに「駄菓子屋」になっていた。
学校の校庭にいるのに、なぜか「夜市」にいるような錯覚がするのは何故?
お昼近くになって「文化祭」が終了の時間に迫っているのか、各屋台で「売り込み」がヒートアップしてきた。
子供達が大声をあげてクラスの店の商品を売り込んでいく。
「これがたったの20元だよ!」「よかったら食べていって!」など大人顔負けの売り込みをしていた。低学年・高学年関係なく皆必死で声をあげて売り込んでいる。
なんて国なのだろうか。まだ小学生なのに他人に向かって立派に声を出して、自分たちの商品を買ってもらおうとしているのだ。僕は台湾の「屋台文化」を肌で感じた。小さい頃から「市場」や「夜市」でモノを売っている大人を見てきた彼らは「物怖じ」することがない。僕がよく行く朝の市場(果物や野菜が新鮮で安い)などは週末は子供達が親を手伝ってお客とやりとりしているのをよく見る。なんともたくましい。
この間日本人学校のイベントを見てきたばかりだが、ローカルの学校もなかなか味わいがある。もしあなたのご家庭にお子さんがいるならば、お子さんを台湾ローカルの学校に入れて「台湾人ならではのたくましさ」と「中国語」を勉強させるのも一つの手ではないだろうか。
お祭りのようなイベントもこの方達のような職員さんやボランティアの働き(清掃・ゴミ捨て)があってこそ成り立っている。本当に有難いですね。お疲れ様です。
2013年10月7日