今や有名観光地になった廃止線駅「勝興駅」

場所は苗栗県三義鄉龍騰社区です。近くに線路が通っています。
山を登っていくと停車している車をたくさん見かけました。
どうやら交通規制をしているようだ。この先は車やバイクは通行禁止らしい。
仕方なく歩いて山を登っていくことに。地図を見るとこの先に廃止線の駅があるらしい。
10分ちょっと山道を歩くと建物が見えてきました。小さい街に着きました。
「勝興駅」に到着。観光客で「賑わう」ではなく「ごった返している」と言った方が良い。
そりゃ交通規制がかかるわ。
この「勝興駅」以前は山線として使用されていましたが、台中線の路線変更に伴い廃止線となってしまいました。標高が402mあり台湾最高海抜の鉄道駅です。
線路内は開放されていて自由に歩くことができます。
駅名標に歴史を感じますね。
トンネルがあります。トンネルに近づくととても涼しい。
通行禁止なのですが、皆暑さをしのぐために中に入っています。台湾人の辞書に「規則」という文字は無し!
線路の近くに洒落た喫茶店がありました。
今回訪れた「勝興駅」は観光地化されて久しいのでしょう。いくつか残念な所もありました。
●オバサン達のダンスショー
広場で何組かのおば様達が懸命に踊っていました。しかも大音量。廃止線の情緒もこれでは・・・。
●野外按摩
駅に按摩さんの屋台がありました。必要な方もいるのでしょうけど、古くからある廃止線駅に本当に必要?恐るべし屋台王国台湾。
●車が多すぎ
ただでさえ道が狭い山道に車がバンバン走っていました。駐車場にも車が溢れいました。そりゃ交通規制がかかりますよ。
貴重な廃止線駅も観光地化が進み、歴史遺跡というより有名観光地になってしまいました。自分が思い描いていた「廃止線」のイメージではなかったのが残念です。
高速道路が近くを通るので、交通量が多いのもネックです。行かれる方は朝早く行った方が涼しく、駅近くに駐車できると思います。
自然が多く環境的には素晴らしいロケーションなのですが、ちょっと商業的になってしまったのが残念でした。人が少ない時間帯を狙って行った方が良いと思います。鉄道に興味がある方は是非一度訪れてみてはいかかでしょうか。
勝興駅
2014年8月27日