台湾ではまだ関東5県の食品が輸入停止になっている事実

近所にあるスーパーでみつけました
みなさんこんにちは。数日前、近所にあるローカルスーパーで偶然見つけた張り紙。内容を見ると台湾のある貿易会社が「これらの食品は日本の『福島・茨木・栃木・群馬・千葉』各県で生産・製造されたものではないことを証明します。」と書かれています。



これは先日台湾に輸入された日本製の食品でラベル張替えによる「産地偽装」が報じられた事に対する処置だと思われます。台湾では現在も『福島・茨木・栃木・群馬・千葉』5県の食品に対する輸入を停止しています。
台湾当局、福島など5県の食品撤去を指示(日本経済新聞)
先月、東京に帰った時はニュースはともかく新聞なども上記のような事は報道されていなかったので今回の事を知って少しショックを受けました。
東京では上記5県を避難するどころが逆に応援するために「被災地イベント」が各地で行われていてネガティブなイメージよりもポジティブなイメージが強い印象を受けました。
僕の両親は東京に住んでいて、3.11の地震では生活に影響が出るような事はなく現在も平穏に暮らしています。実家は江東区にあり千葉(上記5県の一つ)に近いエリアですが、普通に日々食事をしていて何も身体的に影響はありません。
しかし実際は被災国と非被災国では捉え方がまったく違うという事が言えると思います。
台湾は日本の輸出国として大きな存在です。2013年のデータですが、台湾は日本の輸出国第4位で輸出全体の5.8%を占めています。毎年これだけ日本の物が台湾に流れてくる中で、問題がある食品は入れたくないというのが台湾の本音です。
日本の主な貿易相手国(JFTC)
先日、台中市内にある外資系スーパーにも行きましたが、「カルフール」や「コストコ」のような大型スーパーではこのような張り紙が無かったことから、台湾でも特に地方の方がこのような事に敏感になっている気がします。
すでに震災から4年の月日が流れ、未だに震災の影響を受けている人もいますが、通常の生活をされている人達も数多くいます。上記5県の食品が一日でも早く海外の人達に受け入れてもらい、地域活性に繋がることを願っています。
※現在数か国でまだ日本製品に対する輸入規制が行われています。
2015年4月9日